Special Partner Talkスペシャル パートナー 対談

株式会社ハッコーでは全国の製材メーカーのなかでも、
品質・価格・供給の安定性において信頼性が高いメーカー様の商品を厳選して仕入れています。
今回は、株式会社桐井製作所 鹿児島営業所の松下直樹様にお越しいただき、
当社の新村喜一郎とともに「内装建材」をテーマに、対談していただきました。

株式会社桐井製作所 鹿児島営業所係長 松下直樹様 × 株式会社ハッコー 代表取締役 新村喜一郎

プロフィール

株式会社桐井製作所

1964年創業、内装建材製品の開発・製造メーカー。2006年から他社に先がけて耐震天井の開発をスタート。
地震に強い内装建材の総合サプライヤーとして、様々な建材の開発・製造・販売を手がけ、人々の安心・安全な暮らしを支えています。

時代のニーズが高まる耐震に考慮した内装建材

新村:本日はよろしくお願いします。天井や壁、床などの内装建材を自社で開発し、日本全国の様々な建物に導入されている桐井製作所様とは、ずいぶん前からお取引きいただいています。弊社先代社長が就任していた時からのお付き合いゆえ、20年以上になりますね。

松下:ハッコーさんには弊社の壁や天井の下地材料を仕入れていただき、常時、在庫確保してもらっています。弊社の鹿児島県内でのお取引先のなかで、鹿児島の建築現場を共に支えているパートナーであると思っています。

新村:下地材のトップサプライヤーである桐井製作所様からパートナーと認めていただき、光栄です。なかでも桐井製作所様といえば、「耐震天井」が評判です。地震大国である日本は他国に比べて地震が多いだけに、それに抗うための建築技法や対策を練る必要があります。御社は業界内で先導を切って、すでに10年以上も前から「耐震天井」の部材や工法の研究開発に取り組んでおられますね。

松下:2005年(平成18)に発生した宮城県沖地震後、国土交通省による天井の耐震基準強化にいち早く対応し、大地震の揺れでも耐えられる「耐震天井」を2006年から開発しています。自然災害が発生した場合、外観上の被害が少ない建物でも、内装における天井の崩壊などによる被害が問題視されています。2011年の東日本大震災では安全な場所として避難した体育館や公民館の天井が落下し、人命が失われるという被害が起こりました。弊社では現在も南海トラフ巨大地震などが懸念される中、いつ発生してもおかしくない地震に備えて地震に強い天井や壁などの開発に注力し、同業他社メーカーさんとの差別化を図っていきたいと考えています。
新村:価格勝負ではなく、品質や施工技術という御社独自の付加価値を明確に打ち出されていますので、弊社としてもお客様に安心しておすすめすることができます。耐震改築工事の設計図には「天井は桐井製作所の製品で」と指定されていることが多いと聞きます。

松下:おかげさまでパーツの補強、ブレース(筋交い)の取り付け、クリアランス(隙間)の設定など、独自の特徴を持つ「KIRIIの耐震天井」や「KIRIIの耐震天井工法」は、震災時の避難場所となる体育館や多目的ホールをはじめ、駅舎や管制塔などの公共施設にも多数導入されています。
平成28年の熊本地震では最高震度7を2回観測し、その後も強い揺れが続きましたが、学校の体育館や病院、多目的ホールなど耐震技術が採用された建物は、天井陥落などの大きな被害はありませんでした。

新村:御社の「技術」と「製品」が人々の安全を守り、地元の人々の不安な気持ちを安心へと変えたということですね。そんな御社の商品を、微力ながら販売サポートできていることは、弊社としてもとても誇り高いです。

松下:私たちの製品は「内装の骨組(下地材)」ですので、建物の完成時にはクロスや外壁などに隠れてしまいます。しかし、普段は見えないけれど、とても身近な部分だからこそ、品質や信頼性には高いレベルが求められると考え、常に時代が求める建材の研究・開発に注力しています。

新村:日本の安心と安全を支えておられる御社商材の、今後のさらなる高機能化・高品質化に期待しています。 に備えて地震に強い天井や壁などの開発に注力し、同業他社メーカーさんとの差別化を図っていきたいと考えています。

2社で最強タッグを組んで日本の空間に安心・安全を

新村:弊社では内装建材に特化することで、お客様をサポートできる様々なソリューションをご提供しています。大手商社や多品種大量の商材を取り扱う資材通信販売会社には出来ない、きめこまかな対応、自社トラックによる迅速なデリバリーなど、お客様のニーズに見合った建材を探し出し、ご提案できることが弊社の強みだと考えています。

松下:モノを売るだけでなく、コンサルティング的な提案もされ、必要があれば、施工も請け負われているハッコーさんは地域の大工さんや工務店さんから絶大な信頼を得ておられます。現場を知っておられる御社と取引きさせていただくことが弊社のビジネスにおける財産となっています。

新村:桐井製作所様は、私たちが見聞きした現場の声にすぐ対応いただけるのがありがたいですね。例えば、壁のなかに組み込む鉄骨一つとっても、現場によって用途や必要な長さも異なりますので、色々な現場の職人さんの声を聞き、ニーズにあわせた商品を製造いただき、弊社の在庫の種類を増やしていく。やみくもに商品量だけを増やすのではなく、必要かつ質のいいものを揃えるために多大なご協力をお願いしてまいりました。その結果、弊社の地元・鹿児島における売上が順調に伸びてきた経緯があります。
とはいえ、昨今の産業を取り巻く情勢を踏まえると、地方における人口減少・高齢化はますます進行が見込まれ、将来の建築現場の姿もこれまでとは大きく変わっていくことが予想されますね。

松下:鹿児島の建設業界も来年2020年をピークに、それ以降は案件がどんどん少なくなっていくでしょう。市場が縮小するなか、いかに売上をつくっていくか。当社としては新しいことにもトライしていかなければならないと思っています。そのためにも、多岐にわたるディベロッパーやゼネコン、工事会社等との強固なネットワークがあり、職人さんとの密な信頼関係を築いておられるハッコーさんから現場情報を教えてもらいながら、職人さんが求めておられるものをハイレスポンスで提供できる体制をつくっていければと思います。情報にあわせて、リアルな商品開発につなげていくことで、新たな市場を生み出せればいいですね。

新村:弊社といたしましても、拠点を全国各地にもっておられる桐井製作所様から市場動向や業界の動きなど、最新情報を提供していただき、大変勉強になっております。
今後、ますます厳しくなるであろう業界で生き残っていくために、弊社も新しいことに積極的に挑戦していきたいと考えています。地元、鹿児島のみならず、九州全体の商圏の網羅、さらには全国にも目を向け、専門性の高い内装建材のECサイトの展開も計画しています。サイトの顧客満足度をあげるためには、日本を代表する資材メーカーである桐井製作所様の商品は必要不可欠となってきます。

松下:私たちのいい関係をますます強固なものにすることで、さらにいいものをつくって提供し、鹿児島、九州、そして日本全体に安心・安全で快適な空間が増えることを目指して頑張っていきたいと思います。

新村:お客さまのニーズに応え、お客さまのビジネスの拡大に寄与する商品をご提供することが私たちの役目です。建設に関わる業務の中で、内装建材販売会社のハッコーならではの、またメーカーである桐井製作所様ならではの発想を組み合わせ、グッドソリューションにつながるアイテムを開発していきたいですね。目指す方向は同じですので、松下様、桐井製作所様の皆様には、今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

アフター対談のよもやま話

新村:松下さんと出会って12年のお付き合いになります。フレンドリーで、話しやすい空気を常に醸し出しておられるのが松下さんの魅力。松下さんのファンクラブ「松下会」を立ち上げ、今からメンバーを募集していこうと考えています(笑)。仕事以外のお付き合いで飲みに行くことも少なくないのですが、気さくに接してくださり、色々な助言をいただいている松下さんのことを公私にわたり、尊敬しています。

松下:新村社長は私より年上で業界の先輩であり、人生の先輩でもありますので、教えていただくことも多々。互いの子どもがサッカーをやっている関係でプライベートでのお付き合いも深く、サッカー未経験の私にとって、サッカーのコーチまでされている社長は子育ての師匠的な存在ですね(笑)。仕事以外の人生相談をさせてもらうほど、会社という枠を超えてお付き合いしていただいている、魅力あふれる男性です。